- ノイズキャンセリング機能が付いたヘッドホンかイヤホンがほしい。
- でも,ヘッドホンとイヤホンでその効果に違いはあるんだろうか?
- ヘッドホンとイヤホン,どちらを選ぶべきか悩む。
この記事では,そんな悩み/疑問を解決します。
集中して作業や勉強に取り組みたい,音楽の世界に没頭したい。
ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンやイヤホンは,それを実現してくれる最高のアイテム。
でも,ヘッドホンとイヤホンでノイズキャンセリング機能の効果に違いはあるのでしょうか?
簡単に結論をいうと,
です。 詳しくは後述します。
この記事では,次のことを解説します。
- ヘッドホンとイヤホンでノイズキャンセリング機能の効果に大きな違いがない理由
- ノイズキャンセリング機能のメカニズム(仕組み)
- ヘッドホンとイヤホンそれぞれのメリット・デメリット
- ヘッドホンとイヤホンの選び方
ヘッドホンとイヤホンを選ぶ際には,ノイズキャンセリング機能は重視しながらも,それぞれのメリット・デメリットを比較して,自分のライフスタイルに合ったタイプを選ぶことが大切。
この記事は,そんな最適な選択肢を見つけ出すためのヒントになるはずです。
目次
ヘッドホンとイヤホンでノイズキャンセリング機能の効果が高いのはどっち?
冒頭でもお伝えした通り, ノイズキャンセリング機能の効果は,ヘッドホンかイヤホンかによって大きな違いはありません。
効果に大きな差がない理由は,ヘッドホンもイヤホンもノイズキャンセリング機能のメカニズム(仕組み)は基本的に同じだからです。
ノイズキャンセリング機能のメカニズムについては次の項で詳しく解説しますが,もしかすると,ノイズキャンセリング機能の効果を実感する度合いは,装着感や個人の好みによって若干の差はあるかもしれません。
大きな違いがあるとすれば,それはヘッドホンかイヤホンかというタイプの違いによるものではなく,次に挙げることが大きく関わってきます。
- どのメーカーの製品か?
- 同じメーカーなら製品レベル(価格や機能など)の程度はどのくらいか?
なので,ヘッドホンにするかイヤホンにするかで悩んでいるのなら,注目すべき部分は「自分のライフスタイルに合うのはどちらか?」というところです。
ノイズキャンセリング機能のメカニズム
ノイズキャンセイリング機能のメカニズムに関しては,ヘッドホンとイヤホンでほとんど変わりません。
メカニズムは大きくわけて2種類あります。
パッシブノイズキャンセリング(PNC)
パッシブノイズキャンセリングは,物理的な手段で周囲のノイズをブロックする方法。
具体的には,耳にフィットするようなデザインや音を吸収する素材(例えば,高密度のフォームなど)を使って,外部のノイズを遮断します。
パッシブノイズキャンセリングは,技術的なコンポーネントを必要としないので,電力を消耗しないというメリットがあります。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)
一方のアクティブノイズキャンセリングは,電子的な手段を用いてノイズを打ち消す方法です。
マイクを使って周囲のノイズを拾い,そのノイズの位相を逆転させた音(反相の音)を生成し,この反相の音が元のノイズと混ざり合うことでノイズは打ち消され,結果的に静寂を作り出します。
パッシブノイズキャンセリングとは異なり,電力を必要するためにバッテリー消費に影響を与える可能性があるというデメリットも。
簡単にいうと,
- PNC → 物理的な手段でノイズを遮断
- ANC → 電子的な手段でノイズを打ち消す
という違いがあります。
補足)2つの方式を同時に使うことで,より効果的なノイズキャンセリングを実現しているモデルもあります。
ヘッドホンとイヤホン のメリットとデメリットを比較しよう
ノイズキャンセリング機能の良し悪しは,ヘッドホンやイヤホンを選ぶ際には重要です。
しかし,ヘッドホンとイヤホンにはそれ以外に大きな違いがあります。
例えば,形状や大きさ,装着感,使用するシーンの向き不向きなど…。
ヘッドホンにするかイヤホンにするかの選択は,それぞれのメリットとデメリットを比較することが大切です。
次は,それぞれのメリットとデメリットについて解説します。
ヘッドホンとイヤホン・それぞれのメリット
ヘッドホンのメリット
へッドホンは耳をしっかり覆うことで外の音を遮断し,集中して音楽を楽しむことができます。
この特徴に加えてノイズキャンセリング機能をオンにすれば,静かな環境を手軽に作り出せるのが魅力です。
ヘッドホンは低音から高音まで幅広い音域をクリアに再現できるため,音楽の細部までリアルに感じることができます。
ヘッドホンは耳を圧迫しない設計がされているものが多く,長時間装着しても快適さが持続します。
音楽鑑賞や映画視聴など,長く使うときに最適ですね。
イヤホンのメリット
コンパクトで軽量なイヤホンは,ポケットに入れても邪魔にならないので,どこへでも気軽に持ち運べるのが大きな利点です。
イヤホンは耳に挿すだけの簡単な装着方法で,急に必要になったときにすぐ装着でき,状況変化にも対応しやすい手軽さが魅力的。
イヤホンは入門用からハイエンドモデルまで,幅広い価格帯で提供されています。
価格と機能を照らし合わせて選びやすいのも特徴です。
ヘッドホンとイヤホン・それぞれのデメリット
ヘッドホンのデメリット
ヘッドホンはイヤホンに比べて圧倒的にサイズが大きく,折りたたみできないモデルも多いため,移動時にかさばりやすいです。
外出時には不向きな場合があります。
高品質な音質を求めるヘッドホンでは,技術の精度が高く,価格も高くなる傾向があります。
予算によって選択肢が限られてしまうこともあります。
ヘッドホンは耳を覆うデザインのため,長時間使用すると耳周りに熱がこもりやすいというデメリットも。
特に夏場などでは汗も出ますので,不快に感じることがあります。
イヤホンのデメリット
小さくて軽いイヤホンは見失いやすく,ワイヤレスタイプは特に紛失しやすいです。
使用していないときは必ずケースにしまうなど,ちゃんと管理しなければなりません。
イヤホンは直接耳の中に入れてフィットさせるため,耳への圧迫感を感じやすいです。
長時間使用すると,疲れや不快感を感じることがあります。
イヤホンはヘッドホンに比べて小さい音響空間のため,音質や遮音性の面で劣ることも。
ヘッドホンとイヤホン,それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
メリットとデメリットを比較して,購入の際の参考にしてください。
最後にヘッドホンとイヤホンの選び方のポイントをお伝えします。
ノイズキャンセリング機能付きヘッドホンとイヤホンの【選び方ガイド】
ヘッドホンとイヤホン,どちらを選ぶかは,ライフスタイルや使用する環境を基準に考えるといいですね。
例えば,通勤中や通学中に音楽を楽しみたいなら,コンパクトで軽量なワイヤレスイヤホンが理想的。
逆に,家でののんびりするときや長時間のフライトなどではヘッドホンがおすすめです。
しかし,ヘッドホンにせよイヤホンにせよ,膨大な数のモデルが存在します。
この項では,どのモデルにすべきか選びやすいように,選ぶポイントを3つに絞って解説します。
- コストパフォーマンス
- 連続再生時間
- ライフスタイル
コストパフォーマンス(価格と機能性のバランス)
ヘッドホンもイヤホンもお手頃なモデルから高品質なモデルまで,予算に合わせた選択肢は豊富にあります。
予算内で最高の性能のモデルを選択するためには,価格と機能性を比較することが重要。
例えば,長時間の移動で使用するなら,少々値段が高くてもバッテリー持続時間が長いモデルが理想的。
通勤や通学で使うのなら,落としたりして紛失するリスクがあるので,機能は必要十分でもコストを抑えたモデルが適しています。
連続再生時間(よりバッテリー性能が高いもの)
ノイズキャンセリング機能をオンにすると,通常よりバッテリーを消費します。
なので,バッテリー性能は選ぶ上で非常に重要な要素です。
特に外出するときはすぐに充電できないこともあるので,1度の充電で長時間使える製品を選ぶことが肝心。
連続再生時間が長いモデルなら,旅行や長時間の作業中もバッテリー残量を気にせず音楽を楽しむことができるでしょう。
ライフスタイルにフィットするかどうか
自分のライフスタイルに合ったヘッドホンやイヤホンを選ぶことは,日々の満足度を大きく左右します。
例えば,日常的にランニングやジムでのトレーニングを楽しむ方は,軽いけれど外れにくくて操作が簡単なイヤホンが最適。
自宅でじっくり音楽や映画を楽しむことが多い方は,音質の良さと快適な装着感のヘッドホンがおすすめです。
1日中,音楽を聴いていたり,音声コンテンツで学習することが日課になっていたりする人は,両方の利点を活かして,シーンによって使わけるのもいいですね。
まとめ
この記事では,「ヘッドホンとイヤホンではどちらの方が,ノイズキャンセリング機能の効果が高いか」について解説しました。
ノイズキャンセイリング機能のメカニズムは,ヘッドホンもイヤホンも基本構造は同じなので,効果の高さに大きな違いはありません。
ノイズキャンセリング機能の差が出るとしたら,次の要素によって大きく変わってきます。
- どのメーカーのモデルか?
- 同じメーカーならモデルの製品レベル(価格・機能など)がどの程度か?
また,ヘッドホンとイヤホン,それぞれのメリットとデメリットや製品を選ぶポイントについても解説しました。
記事の中では取り上げませんでしたが,最近では環境音を取り入れつつノイズを軽減する「アンビエントサウンドモード」を搭載した製品もあります。
ぞくぞくと新機能を搭載したモデルが定期的に発表されています。
自分のニーズに合った機能がついている製品を見つけるのも楽しいですよね。
自分に最適なヘッドホンやイヤホンを探すために,この記事を参考にしていただけたらと思います。