イヤホンからプツプツ音がする
プツプツ音の原因は何？故障？
どうしたらプツプツ音が鳴らなくなるか知りたい
この記事ではこんな疑問／悩みを解決します。
静かなカフェで，あるいは通勤中のバスの中で音楽を聴いていると，突然プツプツという音が…。
イヤホンから予期せぬノイズが漏れ，困惑とイライラを感じてしまうことも。
プツプツ音がする主な原因としては，
「接触不良」「断線」「電波干渉」「設定不良」「故障」
などが考えられます。
この記事では，次の内容を解説します。
- イヤホンからプツプツ音がする原因
- イヤホンからのプツプツ音を解消する方法
- 本体機器などが原因の場合の対処方法
- イヤホンのプツプツ音を防ぐための予防策
イヤホンからするプツプツ音に悩んでいる人は，ぜひ読んでみてください。
この記事を読むことで，イヤホンの問題を解消し，快適に音楽を楽しむことができますよ。
目次
有線イヤホンと無線イヤホンで原因は少し異なる
イヤホンからプツプツ音がする原因は，接触不良，断線，電波干渉，故障などさまざまです。
しかし，使っているイヤホンのタイプによって原因は異なりますので，タイプに分けて原因を解説していきます。
- 有線接続のイヤホン → 本体機器（スマホなど）のジャックに接続して使うタイプ
- 無線接続（Bluetooth接続）のイヤホン → Bluetoothを利用して本体機器と接続するタイプ
使っているイヤホンのタイプはどちらでしょうか？
それぞれのタイプに当てはまる原因と，どちらにも当てはまる原因とに分けて，追求していきます。
また，イヤホンではなく，本体機器（スマホなど）に原因がある場合もありますので，それもあわせて解説します。
有線イヤホンからプツプツ音がする原因
有線イヤホンの場合は，ケーブル部分が原因であることが多く，考えられるのは次の3つです。
プラグの劣化や汚れ
プラグ部分は金属でできているため，使用環境によっては劣化してしまいます。
カビや湿気によって酸化してしまったり，ホコリが付着しているにもかかわらずそのまま使い続けると，かんたんには取れない汚れが付着してしまうことも。
ケーブルの断線
ケーブルの断線はよくある原因で，プラグ部分とケーブルのつなぎ目や，イヤホン本体とケーブルのつなぎ目で断線するケースが多いです。
タッチノイズ
タッチノイズとは，ケーブルが服や布団など擦れ合ったときになる音のこと。
故障や劣化による原因でないので心配はいらないですが，気になる人は多いかもしれません。
無線イヤホン（Bluetoothイヤホン）からプツプツ音がする原因
無線イヤホンは電波で通信しているので，電波に関係した要因で音が飛んだり，ノイズが鳴ったりすることが多くあります。
考えられる原因は次の通りです。
イヤホンと本体機器の距離が遠い
Bluetoothは，通信できる距離が決まっています。
そのため，本体機器とイヤホンの距離が遠くなればなるほど，接続は不安定になります。
できる限り近い距離で使用することをおすすめします。
本体機器との間に遮へい物がある
本体機器とイヤホンの距離が近くても，接続が安定しないことがあります。
その場合，本体機器とイヤホンの間に遮へい物があることが原因かもしれません。
壁やドア，ガラスなどが間にあると，接続が安定せず，音が途切れたり異音がしたりします。
Wi-Fiの電波と干渉している
Wi-FiはBluetoothと同じ2.4GHzという周波数帯を使用しているため，Wi-FiとBluetoothを同時に使用すると，電波干渉が起こり，ノイズが発生する可能性があります。
近くに電子レンジなど電波を発する機器がある
電子レンジやコードレス電話，IHクッキングヒーターなどはWi-Fiと同じく2.4GHzを使用しているため，電波干渉が起こりやすいです。
本体機器とBluetoothのバージョンが合っていない（イヤホンが古い）
Bluetooth機器は，世代が進むことで「Bluetooth 5.1」から「Bluetooth 5.2」というようにバージョンが移行していきます。
本体機器のOSも同様に常にバージョンアップされていきます。
バージョンによって通信方式が異なるため，本体機器とイヤホンの発売された時期に大きな差があるとうまく連携が取れないことも。
※Bluetoothのバージョンは，取扱説明書かメーカーのホームページで確認できます。
有線・無線どちらにも当てはまる原因
有線・無線，どちらのタイプ共通して当てはまる原因は次のケースが考えられます。
- イヤホン主要部分の故障
- 製品の経年劣化
イヤホン主要部分の故障
どちらにも当てはまる原因の1つは「イヤホン主要部分の故障」です。
イヤホンの主要部分は「ドライバー」と呼びますが，この部分のサビや湿気が原因でプツプツ音が鳴る可能性があります。
右か左，片方のイヤホンからのみプツプツ音が鳴る場合は，主要部分が原因であるかもしれません。
製品の経年劣化
長く使い込むことでイヤホンのあらゆる部品が自然と劣化し，その結果としてノイズが生じることがあります。
製品の経年劣化が原因の場合は，新しいイヤホンへの交換を検討する時期かもしれません。
本体機器（スマホ）などが原因である場合も
イヤホンは正常でも本体機器に問題があってプツプツ音が鳴るケースも。
また，Wi-Fiやモバイル通信を利用してストリーミング再生で音楽を聴いているような場合では，通信状況によって音が途切れることがあります。
本体機器などが原因であるケースは次ような場合です。
本体機器のジャック（プラグ差し込み口）の汚れ・ホコリ付着
イヤホンのプラグを差し込む部分が汚れていたり，ホコリが付着している場合も，接触が悪くなり，プツプツ音が聞こえることがあります。
本体機器を充電している
本体機器の充電中にイヤホンを使用していませんか？
そういう場合にも，雑音が鳴ることがありますので，充電をやめてから聴いてみてください。
本体機器の音量がゼロになっている
初歩的なことですが，本体機器の音量が0になっていることがあります。
本体機器の音量を確かめてみてください。
複数のBluetooth機器と接続している
スマホは同時に複数のBluetooth機器と接続できます。
しかし，あまり多くの機器と接続していると，Bluetoothに負荷がかかり，そのうちのどれかが「うまく機能しない」「接続が不安定になる」などといった弊害が起きます。
複数のBluetooth機器と接続していないか確認してください。
通信速度が遅い・Wi-Fiが弱い
データ通信を利用するストリーミング再生で音楽を聴いている場合は，通信速度やWi-Fiなどの電波環境によってプツプツ音がしたり，音が途切れたりすることも。
本体のオーディオ設定が悪影響
音質に影響を与える本体のオーディオ設定をチェックしましょう。
イコライザーの設定や他の音響効果が原因でノイズが発生していることも考えられます。
1度，イコライザー機能をオフにして確かめてみてください。
そもそもの音源が悪い
CDから録音した音源では，その圧縮率によって音質劣化が起こります。
もしかすると，圧縮率が高過ぎるファイル形式の音源であることが理由かもしれません。
イヤホンか本体機器のどちらが原因か調べる簡単な方法
本体機器が原因なのか，イヤホンが原因なのか特定できない場合は，使用しているイヤホンを別の機器に接続してみることをおすすめします。
別の機器に接続してもノイズやプツプツ音が発生する場合は，イヤホンに原因がある可能性が高いです。
逆の場合は本体機器に原因がありますので，それぞれに対応した対処方法を行ないましょう。
イヤホンからのプツプツ音を消す方法・対処方法
原因がわかったら，次は対処方法です。
有線イヤホンの対処方法と無線イヤホンの対処方法をわけて解説します。
それぞれに応じた対処方法を試してください。
有線イヤホンの対処方法
接続部（プラグ）の清掃
有線イヤホンのプラグ部分には，汚れやホコリが付着しやすいです。
汚れやホコリが原因なら，クロスや綿棒を使用して汚れを拭き取ることで改善します。
ケーブルの状態をチェック
ケーブルに絡まっている部分がないか，曲がっている部分がないか確認しましょう。
強く折れ曲がっている部分があったら，断線している可能性も。
1度，折れ曲がっている部分を伸ばして使ってみてください。
イヤホンの修理・交換
何を試しても改善が見られない場合は，イヤホンの故障が原因と考えられます。
専門の修理店で修理するか，新しいものを用意するかする必要があります。
無線イヤホン（Bluetoothイヤホン）の対処方法
Bluetooth接続の再ペアリング
無線イヤホンでプツプツ音がする場合は，Bluetooth接続のリセットで解決することがあります。
本体機器の設定メニューから接続を一旦解除し，再ペアリングを試みてください。
※再ペアリング方法はお使いのイヤホンの説明書を参照してください。
電波干渉を避ける
電子レンジやコードレス電話機，Wi-Fiルーターといった強い電波を発生する機器がある場合は，距離を置いて無線イヤホンを使用しましょう。
他の機器からの干渉を回避することで，ノイズが発生しなくなることがあります。
また，イヤホンと本体機器の間に遮蔽物があることで電波が届きにくいケースも考えられます。
なるべくイヤホンと本体機器を隔てるものがない状態で使用しましょう。
本体機器（スマホなど）が原因の場合の対処方法
イヤホンだけでなく，ときにはスマホや音楽プレーヤーの不具合がノイズの原因となると，さきほど解説しました。
本体機器の設定や状態を見直すことで，ノイズを解消できることもあります。
イコライザー設定の見直し
本体機器や音楽アプリにイコライザー機能がある場合は設定を見直してみましょう。
設定が不適切だと，意図しないノイズが生じることがあります。
様々なプリセットを試して最適な音質に調整することで，音の質を向上させることができます。
サウンドエフェクトのチェック
本体機器のサウンドエフェクトがオンになっていると，不要なノイズが混入することがあります。
サウンドエフェクトが搭載されている場合は，設定を確認して必要に応じてオフにしましょう。
本体機器のジャックをチェック
本体機器のイヤホンジャック内部の汚れは，音質に悪影響を及ぼす原因となります。
綿棒を使って優しく掃除を行ない，接触不良を防ぎましょう。
イヤホンジャックが損傷していると，音が途切れたりノイズが発生したりする原因になります。
損傷がひどい場合は修理を検討することをおすすめします。
音楽アプリの不具合の解消
音楽再生アプリの不具合によってノイズが発生している場合はアップデートでバグを修正する必要があります。
アプリのアップデートがないか確認し，あれば更新して最良のパフォーマンスを保ちましょう。
音楽アプリを再インストールすることで，ノイズの問題が解消されることがあります。
アプリの不具合が疑わしい時にはこの方法を。
また，アプリを再インストールしても解消しない場合は，他の同様な音楽アプリを試してみることをおすすめします。
イヤホンのプツプツ音を防ぐための予防策
最後に，イヤホンのプツプツ音を防ぐための予防策についてお伝えします。
イヤホンからのプツプツ音を未然に防ぐためには，日頃からの適切な管理が重要。
有線，無線のどちらのイヤホンも，適切な取り扱いとメンテナンスで長く快適に使い続けることができます。
ノイズ発生を防ぐために，以下の方法を取り入れてみてください。
有線イヤホンの取り扱い方
ケーブルの絡まりに注意
有線イヤホンのケーブルは絡まると内部の配線に負担がかかり，断線しやすくなります。
使用後は丁寧に巻いて保管し，ケーブルを守りましょう。
定期的な点検と掃除
イヤホンは定期的に点検し，掃除することが重要です。
耳垢やほこりが積もると音質が低下しやすくなるため，綿棒やクロスなどで，定期的に掃除することをおすすめします。
無線イヤホンの保管とメンテナンス
チャージングケースの利用
無線イヤホンを使用していないときは，必ずチャージングケースに保管しましょう。
ケースに入れずに置いておくと紛失したり，踏んで破損したりすることもあります。
「使いたいときにバッテリーがない」という状況を防ぐためにも，ケースに保管することを忘れずに。
ファームウェア更新の確認
無線イヤホンの性能を最大限に引き出すためには，ファームウェアを常に最新の状態に保つことが望ましいです。
定期的なアップデートで機能改善や不具合の修正を行いましょう。
イヤホンを長持ちさせるためには小さな習慣が大切です。
イヤホンのプツプツ音を事前に防ぐため，ここで解説した予防策をぜひ実践してください。
【まとめ】
この記事では「イヤホンからプツプツ音がする原因」と「その対処方法」について解説しました。
プツプツ音がする原因は，有線イヤホンと無線イヤホンで異なります。
それぞれの原因を理解し，適切な対処方法を行なうことで音楽や動画，音声コンテンツを快適に楽しむことができるようになります。
また，定期的にイヤホンを点検することも忘れてはいけません。
メンテナンスや掃除をちゃんとすれば，イヤホンの寿命を伸ばすことにつながります。
ここで解説した対処方法を試しても，プツプツ音が解消できない場合は，イヤホンの修理や買い替えを検討しましょう。
